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石見神楽 演目紹介

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2024年03月25日 公開

石見神楽の演目には「儀式舞」と呼ばれる神様へ祈りを捧げる舞いと、「能舞」と呼ばれる豪華な衣裳や面を付けた神や鬼が神話に沿ったストーリーを舞うものと2種類あります。
ここでは、「能舞」の中から人気演目をピップアップしています。

能舞とは

最も石見神楽で知名度の高い様式の神楽です。スサノオノミコトが八岐大蛇を退治する演目「大蛇」や、2神2鬼が激しく戦う「塵輪(じんりん)」など、実際に神や鬼に扮装し神話の流れに沿って舞うものを能舞といいます。その種類は多種多様で、いにしえより祭りに夜に庶民の娯楽として舞い継がれており、どれ一つ同じ構成のない考え抜かれたストーリーとなっています。

石見神楽演目ダイジェスト動画

人気16演目のダイジェスト動画です。団体や地域で特色があり、この動画はその中の一例です。

石見神楽 人気16演目

大蛇(おろち)

古代神話の英雄、須佐之男命(すさのおのみこと)の八岐大蛇退…

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恵比須(えびす)

商売繁盛・豊漁の神として日本全国で知られる恵比須様の松江市…

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塵輪(じんりん)

14代天皇、帯中津日子(たらしなかつひこ)が、日本へ攻め入る…

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天神(てんじん)

学問の神として全国に知られる菅原道真の神楽。左大臣藤原時平…

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鍾馗(しょうき)

中国、玄宗皇帝の逸話を神楽化されたもので、石見神楽の中でも…

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岩戸(いわと)

神楽の起源となる、天宇津女命の岩戸の前での艶やかな舞いが含…

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八幡(はちまん)

第15代天皇で八幡信仰の基とされる、応神天皇を讃えた神楽。神…

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日本武尊(やまと…

英雄ヤマトタケルノミコトの東国平定の物語。駿河の国の賊であ…

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道返し(ちがえし)

日本に攻め入る鬼を殺さず改心させ正しい道へ返すため、この名…

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鹿島(かしま)

初代天皇誕生の基となる、天孫降臨の前段の神楽で別名「国譲り…

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頼政(よりまさ)

平安の近衛天皇の頃の災いを神楽化したもの。猿が沢山登場する…

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黒塚(くろづか)

山伏達が遭遇するミステリアスな神楽で、女が狐・鬼女などに姿…

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大江山(おおえ…

沢山の鬼が登場する人気演目。源頼光が扮する山伏と鬼達の尋問…

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十羅(じゅうら)

スサノオノミコトの娘、十羅刹女(じゅうらせつにょ)が船上で…

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八十神(やそがみ)

国づくり大国主命の出雲国建国の物語。兄弟である八十神のユー…

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五神(ごじん)

天地開闢のとき、神々が生まれる基となる、この世が作られ、東…

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Column

この他にもこんな演目あります!

能舞の中には、この他にも稲刈りや餅つきの起源となる「五穀種元」というユーモラスに農業の起源を感謝する演目もあります。万物の神々がいる日本。その様々な演目が石見神楽の中に含まれていて、何度見ても見飽きないのが、石見神楽の演目の特徴です。

神々に捧げる演目「儀式舞」

石見神楽はお祭りの神事の一部を担います。神々に祈りを捧げる「鈴神楽」「塩祓」「神迎」などがそうで、舞座を祓い清め、これから行われる楽しい石見神楽の演目の数々を神様に楽しんで頂くために、神々を迎える舞いを「儀式舞」といいます。

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太鼓だけ並んだ演目!?

「儀式舞」も様々なものがあり、複数の太鼓を奏で合わせる「神祇太鼓」では、舞い手は登場せず、奏楽のみを大きく響かせます。太鼓の数ほど、観客のお腹に「ドンっ!」と響くお囃子は、クライマックスにいくに従い、激しく、演じて手がリズムに乗り、舞いながら囃すようになります。趣深い演目の一つです。

地域の特色たくさん「創作演目」

石見の人々の娯楽として発展してきた石見神楽は、創作演目を持つ団体も多くあります。地域に残る伝説や、日本全国にある武勇伝などその種類は様々で、そういう多彩な発展をしている事が、石見神楽が現在にも色濃く人々に影響を与えていると言っても過言でありません。

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虎も登場!? 創作演目。

鬼や妖怪や狐や猿、様々な悪者の登場する石見神楽ですが、なんと「虎」が登場する創作演目も存在します。(加藤清正虎退治:石見神楽長澤社中)

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