
浄善寺や長江寺、石見銀山や三瓶山などの美しい大イチョウや紅葉を巡る
島根県石見地方の東側、三瓶山を軸に、大イチョウで人気の浄善寺から石見銀山や酒谷の紅葉など、SNSでも大人気の紅葉・黄葉スポットを巡り、紹介します。(2021年11月取材)
三瓶山の麓に映える黄葉│浄善寺の大イチョウ(大田市)










秋の黄葉スポットとしてとても人気のある浄善寺の大イチョウ。訪れると見事な迫力で、大きな幹に黄色い葉をこんもりとつけ、堂々と佇んでいます。目の前にするとその大きさに圧倒されます!
お寺の境内もほどよい広さで、木の下には散り始めた葉っぱもちらほらと。そのうち見事なじゅうたんが広がっていくんだろうなと、その光景が目に広がりました。この日も多くの方が入れ替わり立ち替わり、ひとときの秋を楽しみに訪れていました。
大イチョウの隣には紅葉もあり、そのコントラストも絶品! また、高原にあるため空気も澄んで、晴れた日はとっても心地良い場所です。青葉が茂る春や、緑深まる夏に訪れてみるのもアリです。
三瓶山の麓にあり、遠くからでもその存在感を確認することができます。
(お寺に駐車場はありますが、道幅が狭く混み合います。近くの集会所などに車を止め、少しだけ歩いて行くことをオススメします。)
【撮影日/2021年11月20日】
燃えるような美しいライトアップ│浄善寺の大イチョウ(大田市)










えも言われぬ美しさに圧巻される大イチョウ。夜の浄善寺では秋の期間限定でライトアップが楽しめます。
昼間と違い、漆黒の夜に浮かび上がるその姿は、まるでオレンジに燃え上がるような幻想的な世界。都会の夜景には負けない自然の織りなす、大地と樹木の大きさや力強さを感じることができます。まさに三瓶山が育んだ宝物です。
訪れた皆さんは、それぞれ思い思いに写真を撮ったり、呆然と見上げたり、枝に取り付けられたブランコに乗る子どもの姿も見られました。太い木の幹から広がる枝は脈の様にも見え、その先に広がる生い茂る葉や絨毯の様な落ち葉、ただただ、自然の壮大さに魅了されるばかり。ぜひ秋にはお出かけください。
(夜はさらにお寺の前の道が混み合いますので、集会所などに車をおくのがオススメです。)
【撮影日/2021年11月20日】
城上神社、五百羅漢、大森代官所前の紅葉・黄葉│石見銀山(大田市)










世界遺産として名を馳せる石見銀山。四季折々の顔をのぞかせるその町並みは、秋にはより鮮やかさを増し、歴史街道を彩ります。
◎城上(きがみ)神社の紅葉・イチョウ
鳴き龍として知られる城上神社の境内には、紅葉やイチョウが色づき、石見銀山大森の町並みの入口から見て、鮮やかな色合いが一際目立ちます。町並みより一段高台にあり、見下ろす景色も抜群。代官所跡から、町並み、銀山川を一望でき、紅葉と相まって美しい景色を描きます。
◎五百羅漢のイチョウ
羅漢像が500体納められている羅漢寺・五百羅漢前には、道路を挟んでそれぞれ1本づつ、大きなイチョウの木が立っており、五百羅漢側のイチョウが黄葉を迎えていました(羅漢寺のイチョウはもう少し後に黄葉します)。山肌にある五百羅漢や太鼓橋の景色に彩りを加える黄色いイチョウの葉。江戸時代から同じ風景を人々が見ていたのだろうか・・・。様々な思いを巡らし鑑賞しました。
◎大森代官所前のイチョウ
今は資料館となっている旧大森代官所跡。その前の橋の横にある大きなイチョウの木は、石見銀山入口のシンボルツリーの役割も果たしています。橋の上には散った黄色い葉が積もり、日が経つにつれその嵩(かさ)も増していきます。江戸時代の人たちは、草鞋(わらじ)で葉を踏みしめ、街道へ向かったのだろうと想像します。
【撮影日/2021年11月6日ほか】
新切間歩と大森の町並みの中の紅葉│石見銀山(大田市)










◎新切間歩(しんきりまぶ)口の紅葉
大森の町並みを抜け、龍源寺間歩へ向かう銀山街道の途中にある新切間歩口。その周辺に紅葉スポットがあります。深い森林の中の緑の木々の中に赤く染まる紅葉の葉が印象的で、マイナスイオン漂う薄霧に包まれながら、心地よく紅葉鑑賞ができます。レンタサイクルや徒歩、どちらもオススメです。ゆっくりと歴史街道を散策してみてください。
◎石見銀山の町並みの中の紅葉
長く緩やかな坂道に史跡や旧屋敷などを含む昔ながらの家々が連なる大森の町並み。その中の所々に紅葉や黄葉のスポットが点在しています。一際目立ったのが大森小学校前、下河原吹屋跡の紅葉。皆さん足を止め、スマホで写真を撮ったりして楽しんでおられました。ぜひ秋には大森の町並みを歩いて、自分だけの名所を探してみてください。
【撮影日/2021年11月6日】
秋の景色とグランピングを楽しむ│三瓶山(大田市)










秋の三瓶山は、グランピング(夏・秋限定)が楽しめる西の原、石見ワイナリーのある東の原、三瓶自然館のある北の原と、ぐるりと秋の色を楽しむことができます。広い野原にはランチを楽しむ家族や、これから山に登ろうとする夫婦、オートバイに乗ってくるライダー達など、それぞれがそれぞれの秋の楽しみ方をされていました。
三瓶山をぐるり一周する三瓶山高原道路も、秋の様々な景色が楽しめ、ドライブに最適です。三瓶バーガーをテイクアウトして、野原で食べるのもオススメです。
紅葉は、登山の方の情報では、男三瓶山から女三瓶山の「室ノ内」側斜面がすごいと聞きます。ぜひ来年は登山にチャレンジしたい! そう思った取材でした。
- 山の駅さんべ
- 三瓶山の自然のめぐみを存分にいただきます!
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- 島根県立三瓶自然館サヒメル
- 自然を楽しむ仕掛けが盛りだくさんの施設
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- 石見ワイナリー
- 赤・ロゼ・林檎ワインの他、ワインに合う食品や小物も販売します!
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Column

大人気!三瓶バーガーでランチタイム♪
昼時、沢山のお客様で賑わう三瓶バーガーでランチ。楽しみに並んでいたら、何と数列前で売り切れ! 本当に大人気です。
でも、バーガー以外の物を食べられるチャンス! 「島根和牛すじ肉カレー」を味わいました。おいしい牛肉とスパイシーなカレーが美味しく、とても贅沢な一品。バーガー以外も侮れませんでした。
峠に赤く染まる美しい紅葉並木│酒谷もみじ街道(美郷町)










美郷町の奥、石見銀山街道を飯南・三次方面に進み、光峠に差し掛かる手前に、赤く染まったもみじ街道があります。側道の木々が赤・赤・赤と、青空の下まるで燃えているような紅葉並木が出迎えてくれました。これは、ライダーやロードバイクの方にピッタリのスポットですね。近くに湧き水「酒谷の湧水」もあり、水分補給もできそうです。車で来られる方は、洞門付近に車を止めるスペースがあります。ゆっくり歩きながら、紅葉狩りを楽しんでください。
田に水を張った逆さ紅葉が見られる場所も用意されており、コロナ前にはライトアップされ幻想的な景色が楽しめた様。また美しい夜景が復活することを願います。
【撮影日/2021年11月6日】
酒谷の里に天高く伸びる大イチョウ│光八幡宮(美郷町)








小さな集落の中に、黄色く色づいた一際高くそびえるイチョウの木を構える光八幡宮は、酒谷もみじ街道のすぐ近くにある田畑に囲まれた神社です。氏神様を守る様に左に大イチョウ、右に大きな杉の木が立ち構えています。境内で巨木を眺めたり、お詣りをしたり、ゆっくり散策しませんか(実のなるイチョウなので踏みしめ注意)。
また、神社前の水田には紅葉の時季になると水が張られ、逆さイチョウを楽しむことができます。観賞用のデッキも用意されていますので、もみじ街道と共に訪れてみてください。
【撮影日/2021年11月13日】
Column

石見鴨山窯(いわみおおざんがま)で趣ある器を見つける
酒谷から30分程度大田市側に車を走らせると、趣とこだわりある山の中の小さな窯元、石見鴨山窯があります。カエルやフクロウなどのユニークな焼物を道案内に、秋の山林を駐車場から辿っていくと、古民家が見えてきます。中に入ると器などの焼物が沢山。一つ一つ見るのが楽しくなります。
お土産として買って帰ると、家庭の食卓やお茶などに趣が加わりますよ! 温かいご夫婦のこだわりが詰まった場所です。
山門をくぐり絵画の様な景色を楽しむ│長江寺(川本町)









湯谷温泉の湧く、川本町湯谷の長江寺、立派な山門のその奥に大きなイチョウの木がそびえ立ちます。座禅体験などでき、珍宝などもあると聞く由緒と歴史ある境内。大きなイチョウの木の下には、イチョウの葉の絨毯がひろがっていました。この集落の空気感なのか、のどかでのんびりとした時を感じます。お寺の方も気さくにお話ししてくださり、オススメの写真アングルなども教えていただきました。
帰りに振り返ると、山門の入口がまるで絵画のフレームの様。秋の見納めに一枚、パシャリと写真を残しました。
【撮影日/2021年11月13日】