石見神楽とは?
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今はイベントステージなどで上演されることが多いけど、もともとは、村々の豊作、豊漁を喜ぶ秋の例祭の前夜祭として、夜通し舞われてきたんだ。
お祭りの日の前夜祭として、その村の神殿(しんでん)をにぎやかにして、お祭りだけの特別な夜をみんなで楽しむんだ。
もちろん登場するのは、日本神話のヒーローたち。おごそかな儀式舞のあとは、かっこいい神様やこわい鬼が登場する能舞がスタートだ!
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特別な夜のはじまりだよ!
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ボーっと見ていても楽しいのが石見神楽。 悪い鬼を神様がこらしめるのが一般的。その中でも、鬼をころさず許してやったり、神様同士の対決があったり、サルやきつねが出てきたりと、色々で、ストーリーも単純明快なものや、お嫁さん争奪戦みたいな大人が楽しめるものなど、多種多様。
まずは何も考えずにリズムにのって見るのが一番オススメ。
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縦横無尽に動き回るよ!
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オススメは色々あるけど、大迫力の大蛇が1 番かな。 出雲の神話として有名だよね。舞台を4 頭から8 頭の大蛇が、所狭しと、大あばれ。大蛇に酒を飲ませて酔っているところを、須佐之男命が剣でバッサバサ! とたおすところは爽快感バツグンだよ! あとは、アメがもらえちゃう恵比須。ニコニコ顔でタイを釣り上げて、見ているこちらも、ニッコニコ! こんなふうに、色々な特徴ある演目が石見神楽にはギッシリ!
あなたの中で一番の演目がきっと見つかるかもよ!
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思わず、ニッコリ~
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神楽は西日本を中心に分布してるよ。 島根県にも出雲神楽や隠岐島前神楽があって、県外にも高千穂神楽(宮崎県)・備中神楽(岡山県)などがあるよ。 それらの神楽の中でも一番豪華で、激しい舞を舞うのが石見神楽だよ。
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出雲神楽。同じ神楽でも全然違うね
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盆おどりってそれぞれの土地でちがうよね。たとえ隣町であっても、ちがうおどりだったり・・・。
石見神楽もそれと同じで、地方ごとに舞もお囃子(はやし)も違うんだ。
むかし、神職から各地へ分布した石見神楽も、その土地土地の氏子(うじこ)が受けつぎ、切磋琢磨する中で、代々伝わるものは大切にしながら、各々進化しているんだ。
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伝統を受け継いで今があるよ
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基本的には神楽団体に入って習うんだけど、今は、幼稚園や、小中学校、高校と、地域の伝統を学ぶ授業の一貫として神楽をとりいれている学校もあるよ。石見神楽が大好きになったら、石見にくらすのもオススメだよ。
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がんばってるよ~ 楽しそう!
日本の伝統芸能といえば、狂言や歌舞伎、能などを思い出す人が多いかもしれませんが、「神楽」は、かつては日本全国で盛んに行われていた我が国最古の芸能です。
その歴史をひもとくと、日本神話のなかの「天岩戸(あまのいわと)伝説」にまでさかのぼり、岩戸にお隠れになった天照大御神(あまてらすおおみかみ)を誘い出すために、天鈿女命(あまのうずめ)が岩戸の前で舞った踊りが起源だといわれています。
現在演目は、古事記や日本書紀を原典とするものなど30数種にのぼり、スケールも大きくなっています。 特に石見神楽は、「神事」でありながらも「演芸」的要素が濃く、ストーリーも明解。 舞もお囃子も激しく、胸のすくような爽快さと勇壮さがあるのが特長です。物語を知らないのに神楽に馴染めるか不安、という方も、心躍らせるお囃子と迫力ある舞に、自然と神話の世界へと誘われるはず。 地元石見人が愛する「石見神楽」の多彩な演目を、ぜひ生の演奏と舞でご鑑賞ください。