柿田勝郎面工房

2014年6月4日 / 未分類, 石見神楽

<職人さんとの出会い~柿田勝郎面工房・柿田勝郎さん~>

 

 

先日、柿田勝郎面工房へおじゃまさせていただきました。
玄関の戸を引くと無数の神楽面。怒濤の表情の鍾馗、朗らかな表情の恵比須さま。
この迫力ある面の数々を作ったのが神楽面職人の柿田勝郎さん。この道40年の匠です。

 

柿田面工房1 柿田面工房2

 

—–石見神楽の面は石州和紙でできているんですよね?
「面というのは全国的に木彫りのものが多いですが、石見では和紙で作っています。
石州和紙は丈夫で軽く息がしやすい。動きの激しい石見神楽に合っているのです。」

 

 

—–神楽面を独学で作られるようになったそうですが。
「子どもの頃、傘と言えば番傘で、長浜には番傘職人が何件かありました。面ではないですが、子ども心にそういった職人の技に興味津々でよく仕事風景を見に行ったものです。私は若い頃、企業のサラリーマンでしたが、友人から結婚祝いでもらって飾っていた面をふと眺めたとき、面を作りたいという気持ちが沸き上がってきました。本屋へ行っては面の作り方の本など読み漁りましたが、何と言っても子どもの頃に見ていた番傘職人の技術の数々。やはりこれが神楽面作りにも通じるところがあり、これが私の中で生きていました。」

想いが無ければいい面というのは作れない、という柿田さん。子どもが作った創作面にははっとさせられることもあるそうです。

 

柿田面工房11

 

「子どもの頃感動したことというのは人生の大きな糧となります。
だから私は子どもと本気でつきあうんですよ。子どもとちゃんと向き合うのです。」

 


 

<職人さんとの出会い~柿田勝郎面工房・柿田勝郎さん~ その2>

 

 

「動きのない面ほど難しい。
鬼や鍾馗のような特徴のある面はある程度形の凹凸など表現できるが、恵比須や姫のような形としてあまり特徴のない柔和なものはごまかしがきかないからです。」

—–工房に飾られている姫面にも色々な面がありました。
—–姫面にはモデルがいたりするのですか。

 

柿田面工房4

 

「時代によって美しいとされる顔は変わりますので、昔ながらの、伝統的な姫面に変化を加えていったりはしますね。特にモデルがいるわけではありませんが、自分の身近にいる、妻や子どもにしらずしらず似通った面ができたりしますよ。似ているなあと人にも言われました。気持ちというのがやはりこもるのです。」

 

 

力強く、迫力ある面も、柔和で朗らかな面も、柿田さんが内包する一面が技巧に滲んで表現されたものなんですね。お話に納得するほど柿田さんの目力は強く、お話は終始穏やかでとても生き生きとした方でした。

 

柿田勝郎さんありがとうございました!!

次は工房の裏側、制作現場についてのレポートです!(^^)

 


 

<職人さんとの出会い~柿田勝郎面工房・柿田兼志さん~>

 

 

柿田勝郎さんにお話を伺った後、特別に実際の制作場を見学させていただきました!(普段はみることができません!)案内と説明をしてくださったのは二代目の柿田兼志さんです。

 

柿田面工房7 柿田面工房8

 

制作場に入ると… 壁全体に棚が備え付けてあり、中には白い物体がぎっしり。

 

「これは神楽面の石膏です。石見の神楽面は大抵石州和紙でできていますが、まず粘土で型を作りその上に和紙を貼り重ねていき、面が固まったら粘土を砕いて落とすんです。

型となった粘土を砕くので、最初に石膏をとっておかないと同じ形の面を作れなくなってしまう。次に同じ面を作るときはこの石膏から型となる粘土を作るんです。これがないと伝統の神楽面の顔は残っていかないということです。同じ演目でも社中によって顔が違い、そしてここには各社中・神楽団の面の石膏を保管しているのでこんなに沢山あるんですよ。」

 

「型が粘土、面が石州和紙であることによって鬼や大蛇の蛇頭のような形状が複雑な面を作ることが可能なんです。砕けるから、入り組んだ部分も形作れる。型が木だったら、型を抜くことができないですからね。」

 

柿田面工房6 柿田面工房9

 

面の裏を木槌で叩いて粘土を割り落とす。
…これが本当に和紙なのか、、、といった感じでした。衝撃に耐えられる強度があるというのが驚きです。

 

 

今回は彩色現場は見ることができませんでしたが、普段見ることができない神楽面の基礎部分、興味深かったです!兼志さん、ありがとうございました!!

 

 

 

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柿田勝郎面工房
〒697-0062 島根県浜田市熱田町636-60
TEL.FAX0855-27-1731〔定休日:毎週水曜日〕
http://kakita.ai-fit.com/
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